1. 想い

今の子どもたちが生きている世界の情報量やスピード感は、大人が経験した今までとは比較にならないくらい早く、初めて出会う変化がどんどん起こっています。これから未来を生きるためには、これまでの教育のように与えられた問題や情報を処理するだけではなく、自分で考えて価値を創造する能力が重要となってきます。

「自分で価値を創造する能力」と言葉で書くのは簡単ですが、どうやったらそんな能力を持てるのかを考えた時に、研究者やサイエンスコミュニケーターが普段やっていることが、子どもたちにに必要なんじゃないかと強く思いました。

科学者の出発点は、まず「気になる」こと!そして、気になったことを「やりたい!」と思う心!これがはじめの一歩です。このワクワクした気持ちをずーっと持ちながら、本気で楽しんでいる大人が科学者なのです!

また、現代のサイエンスの世界は一人では研究ができません。道具を作ってくれる人だったり、協同研究者だったり、研究を伝えてくれる人だったり、様々な人が書関わってきます。そんなふうに、みんなで研究していく場で使われている力が、これからの世界で必要な力なのです。
この力を「探究学習」という形で提供していく場を作りたいと想い、キュリオラボができました。

キュリオラボで大事にしている3つのこと

現実を的確に読み解く「サイエンスの力」   

学んだ知識や技能を暗記するのではなく、日常や社会環境などから関連付けて理解することが大切です。日常にあるサイエンスを中心に、興味を引き出します。

未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力」

科学や数学の知識・技術を使って、問題解決できるようになることを目指します。課題と向き合い、問題を発見、自分の知識と創造力を使いながらどうしたら解決できるか考えます。

仲間で協同するための「主体性、多様性、協同性」

仲間と一緒に考え、作り、実験し、解決を目指します。状況に応じて、他の人との関わりの中からも学んでいくことが「自立した思考」をはぐくみます。

キュリオラボでは、一緒に探究する科学者や専門家やサイエンスコミュニケーターがいます。
彼らが子どもたちと活動することで、よりリアルなサイエンスに興味を持つことができるようになります。

2. アクティビティ

GEMSリーダーがいます!

https://www.japangems.org/

GEMS(Great Explorations in Math and Science)は、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校の付属機関 ローレンスホール科学教育研究所(Lawrence Hall of Science)で開発されている幼稚園から高校生年代を対象とした科学・数学領域の参加体験型プログラムです。

1980年代に開発が始められ、アメリカの教育改革や国内外の様々な研究知見の影響を受けて発展してきました。また、アメリカ各地の学校現場で試用されながら発展してきました。したがって、しっかりとした理念や理論をベースにしつつも、プログラムは子どもでも取り組みやすいシンプルなものになっています。体験学習の理論に基づいてプログラムが構成されているので、ただ実験や観察をするだけでなく子どもたちの自由な想像力を引き出しながら科学の基本概念や方法を学ぶことができます。

宇宙教育に熱いです!

宇宙の謎は好奇心や想像力をかきたて、人類の宇宙への挑戦過程は冒険心を刺激します。強い好奇心や冒険心は、科学への関心を深めるきっかけとなります。そのきっかけを大切にして、もっともっと新しい好奇心が生まれるのが宇宙教育です。

キュリオラボは、元国立天文台で働いていたり、JAXA宇宙教育センター主催の最新の教育を受講したスタッフがおり、宇宙教育に熱い場所です!ぜひ宇宙の謎を一緒に感じてみましょう。

シチズンサイエンスを推進しています!

シチズンサイエンスは、研究者じゃない一般市民が研究者と一緒に活動してしく新しい研究のあり方です。日本では少しずつ普及してきています。特に、野鳥や天文の分野では増えてきています。最近ではTwitterで一般の方が見つけた生き物が新種として発見されていたりと、つながる時代の現代においては、シチズンサイエンスの重要性がますます高まっています。

キュリオラボでは、研究者と共に様々なシチズンサイエンスを行っていきます。最先端のサイエンスを探究できます。

テクノロジーだってもちろん!

https://fap-club.org/

石川県を中心にテクノロジーに触れる楽しさを伝えている「FAP」と一緒に、「ドローンプログラミング」や「PETS」など楽しくテクノロジーを学んでいきます。子どもたちの好奇心をはぐくみ、これからの世界にかかせないテクノロジーとの付き合い方を学びます。

3. メンバー

橋本 愛

Ai HASHIMOTO

石川県金沢生まれ

サイエンスの世界を渡り歩く。

修士論文は「Fablab」に関する研究で、コミュニティと科学技術のありかたを探っていました。
卒業後は、日本科学未来館サイエンスコミュニケーター、国立天文台ALMA望遠鏡広報担当、北陸先端科学技術大学院大学の研究員(透過型電子顕微鏡)、小松製作所こまつの杜の理科教室の担当など、サイエンスの世界を渡り歩く。
一言:最先端のサイエンスはわくわくがいっぱい!一緒に楽しみながら、変化の多い世界を楽しんじゃいましょう。高校教員免許やおもちゃコンサルタントの資格もっています!

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寺内 元基

Genki TERAUCHI

石川県かほく市生まれ

サラリーマンから海の研究者へ転身。

海洋研究者。木製サーフボードビルダー。家具デザイナー。
大学卒業時に始めたサーフィンがきっかけとなり、メーカー勤務のサラリーマンから海の研究者へ転身。海洋研究の傍ら、自然と一体となり最高の環境でサーフィンすることを追い求めた結果、その土地の上流の山の木でサーフボードを作るようになる。大学時代に学んだ建築の知識を生かし、自宅敷地内に工房を設置し、本格的に木製サーフボードや家具製作を始める。

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福島 郁子

Ikuko FUKUSHIMA

福島県生まれ

サイエンスの伝道師!

(ご本人からのプロフィールが届きましたら、差し替えます)
石川県片山津にある「雪の科学館」の学芸員。
その前は東京の科学技術館に。なんと米村でんじろう先生のところにいましたよー!今は、東京都港区のみなと科学館でサイエンスの伝道師です。

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