中華丼餡かけサラサラ問題その2
先月の続き、「中華丼餡かけサラサラ問題」の記事を楽しみに待っていました。しかも今回の特集は「科学と文学」なんとも興味深い内容ではないですか!
中華丼の餡が食べてる間にサラサラになる人と、最後までトロトロ餡を楽しめる人が存在することがわかったというのが5月号の話だったのですが、6月号はなぜサラサラになることをヨシとして進化しちゃったのかという問いに仮説を立てていくという内容です。
餡がサラサラになるのは、唾液に含まれるアミラーゼという物質(デンプンを分解する物質)を作る遺伝子のコピー数に依存されていることがわかりました。遺伝子のコピー数が多いと、このアミラーゼもどんどん増えるのです。それをなぜ人間は増やす必要があったかという仮説を、スーパーのレジに例えて書いてあります。夕食時の口の中がスーパーになるわけですが、アミラーゼが消化させるためのレジとなります。なるほどなぁ!とおもしろいたとえに納得です。
そして、餡がサラサラ派もトロトロ派も「食べ物をよく噛む」という共通項は一緒なのだ!という素晴らしい結論で6月号は終わりました😊。
特集の「化学と文学」は、先日NHKではまったドラマ「宙わたる教室」を執筆された伊予原さんと惑星科学者の立花さんとの対談です。研究者の見えている世界を文学という方法で伝える、これもステキなサイエンスコミュニケーションだなと感じています。私から見ると「研究者」と「小説家」という2つの武器を持っていてカッコいいな!と心から思います。
さて、最後に「餡かけサラサラ問題」ですが、食べていくと徐々に餡がゆるくなって私。次回、家族で中華丼を食べるときは、アミラーゼを意識して食べたいと思いました。

